I.基本設計から進める場合
1. 基本設計(2か月~半年程度)平面計画や外観、仕上げなど建物の骨格を決める設計です。デザインやコストなどの重要な部分は基本設計で決まります。何度も打ち合わせをしながら、丁寧に検討することが大切です。
2. 実施設計(2か月~)工事や見積のために必要な詳細な図面をたくさん書きます。詳細なデザインや構造・設備の仕様を検討して、しっかりと図面に落とし込みます。
3. 見積・確認申請など(2~3か月)実施設計図が完成すると、建設会社数社から見積もりを取ります。複数の見積もりを比較して、工事を行う施工会社を決定します。同時に、確認申請や消防設備の申請など、工事の着工前に必要な各種の申請を行います。
4. 工事監理(4か月~半年程度)施工会社が決まり、確認申請などの各種申請も完了して建築許可が下りたら、いよいよ着工です。工事中は、各種仕上げのサンプルから最適なものを選んでコーディネートし、現場段階で必要なデザインの検討や調整を行って、細かい部分にも気を配った気持ちの良い建物が実現するよう、検討・調整を続けます。
5. 各主検査・引き渡し建物が完成すると、確認申請の完了検査や消防検査などの各種検査の申請・立会を行います。設計事務所検査も実施し、プロの目から確認を行います。そのあとで施主検査・手直しをおこない、建物の取り扱い説明・引き渡しとなります。
設計から工事までで小さな建物で1年、大きな建物だと1年半程度の期間が必要です。